転職活動の合間に、在宅で少しでも収入を——。そう思ってクラウドワークスでライティング案件に応募したら、なぜか仕事の話ではなく「スクールに通ったことはありますか?」という質問が返ってくる。なんだかあやしい……。
もしそんな経験をして、もやもやしているなら、この記事はあなたのためのものです。
クラウドソーシングは本来とても良い仕組みで、私自身もここで収入を得てきました。でも残念ながら、仕事を探している人の気持ちを利用する「悪質と思われる案件」が多く紛れているのも事実です。この記事では、運営者である私が実際に遭遇した勧誘のやり取りをもとに、悪質案件の危険サインと、自分を守るコツを紹介します。
結論:おいしい案件は一度勧誘を疑うべし
私は、クラウドワークスで悪質案件に出会ったときは、このようにメッセージ上で相手に指摘し、運営にも通報しています。

どんな案件が悪質かというと、応募するとスクールや有料コミュニティへ勧誘してくる、といったものです。そもそもクラウドワークスを通さずに外部サービスへ誘導・勧誘する行為は、利用規約(第9条9項)で禁止されています。
実際、案件の応募画面を開くと、クラウドワークスの運営からこのような警告が表示されます。

応募時に気をつけていても、相手は巧妙な手口を使ってきます。特に、やり取りの最初の段階では気づきにくいものです。
実際に、こんな「いかにもふつうそうな」メッセージが届いたことがあります。

これだけだと、勧誘かどうかはグレーなんですよね。
仕事を探している人の気持ちを利用してだますなんて、やっぱり許せません。(すみません、つい個人的な感情が…)
ここからは、実際に私が経験したリアルなケースを紹介します。
※当てはまるからといって、必ずしも悪質案件だとはかぎりません。
こうしたケースを知っておくだけで、貴重な数日分の作業時間や、不要なスクール代を奪われずに済みます。いっしょに、自分を守る力を高めていきましょう。
ケース① スクールの受講経験を聞いてくる
応募後の最初のメッセージで、仕事内容とは関係のない質問をされることがあります。なかでも特に多いのが、ライティングスクールの受講経験です。

スクールへの誘い
この段階では単なるヒアリングに見えます。ですが、受講経験をわざわざ聞いてくる時点で、少しあやしいと感じます。
「スクールに通っていない=実力不足」と決めつけるような空気があり、そこも引っかかるポイントです。
話を続けていくと、「未経験の方でも稼げる講座が…」という流れになり、最終的に高額スクールの案内へ進むケースがあります。
「案件の説明会」と言われて参加したら、ほぼスクールの説明だった、ということもあります。
いっそ、下の案件のように「スクールに勧誘したいです」と最初から言ってくれるほうが、よほど気持ちが良いです。

ライティングにスクールは必要ない!
ライティングに必要なのは、講義よりも執筆経験です。文章力は、書いて、直して、フィードバックを受けて——その繰り返しでしか伸びません。
実際、クラウドソーシングで収入を得ている人の多くは、実践の場で力をつけています。無料で読める情報だけでも、スタートには十分です。
すべてのスクールが無意味とは言いません。ですが、クラウドワークスで強引に受講者を集めるようなスクールに、良いところは少ないでしょう。
案件に関係のない質問を聞く
・現在の収入
・副業の目的
・将来の目標
一見ふつうの質問ですが、仕事内容の確認ではなく、営業トークの材料集めになっている場合があります。
特に「なぜ副業を始めたいのですか?」と深掘りされたら要注意です。多くの場合、「ライティングには専門的な訓練が必要」としてスクールを勧めてきます。
もちろん、たくさん質問するのは、応募者を深く知って長く付き合いたいから、というクライアントもいるでしょう。
でも、考えてみてください。本当にそういう気持ちがあるなら、一度に大量採用はしないはずです。少人数で採用して、一人ひとりを大切にするのではないでしょうか。
クラウドワークスでの面談回数を聞いてきた
「これまで何回くらい面談しましたか?」と、面談の回数を聞いてくる場合もあります。
スムーズにやり取りできるかを確認するために聞くこともありますが、勧誘目的の案件では、まだ慣れていない初心者かどうかを見極める質問として使われます。
初心者と判断されると、有料サービスの勧誘先としてロックオンされてしまいます。
ケース② 異様に多い「募集人数」
募集文に「100名採用」「大量募集」と書かれている案件も要注意です。
長期採用したいと言っておきながら…
「長期的にブログ記事を書いてくださる方を募集」と書いているのに、
100人以上を同時に募集しているケースがあります。

冷静に考えると、これは不自然です。
本当に長期契約を前提とするなら、そんなに大人数は必要ありません。
このタイプの案件は、継続して依頼するつもりはなく、接点を増やすこと自体が目的になっている可能性があります。
仮に採用されたとしても切られる
仮に継続契約になったとしても、これだけ大量に採用している場合は安心できません。
最初の数記事だけ書かせて、その後に切られるケースもあります。
さらに、途中で勧誘が始まることもあります。
「もっと効率よく稼ぎたい人のための講座があります」
「コミュニティに入れば、優先的に案件を紹介できます」
私自身も、あるライターのオンラインサロンに入っています。だからこそ、応募者をだまして加入させるようなコミュニティには、絶対に入りたくありません。
そんな集め方しかできないコミュニティは、質も熱量も低いはずです。
ケース③ 本人確認なしのクライアント
意外と見落としがちですが、クライアントのプロフィールも大切なチェックポイントです。
なぜ本人確認をしないのか…
本人確認が未完了のまま大量募集をかけているアカウントは、慎重に見るべきです。

自宅でほっこり仕事をしている、優しい雰囲気のイラスト…。
こちらの感じの良さそうなアカウントは、一見すると安心できそうに思えます。しかし実際には、クラウドワークスの運営によって応募の掲載が停止されています。

本人確認が未完了なのは、登録したばかりの新規クライアントで手続きが済んでいないだけ、という可能性もあります。ただ、営業目的の案件では、アカウントを使い捨てにするために、あえて本人確認をしないまま運用していることもあります。
評価がずっと0件
評価が0件のクライアント自体は、珍しくありません。
ですが、募集人数が多いのに評価がまったく増えていない場合は、違和感を持ってほしいです。

ふつう、継続して依頼していれば、評価は積み上がっていくはずです。それがない場合、実際には契約まで至っていない、あるいは途中で別の方向へ誘導している可能性も考えられます。
ケース④ ジャンルが書かれていない
みなさん、応募するときはジャンルを気にしますよね。
金融系なのか、健康系なのか、旅行系なのか…。ジャンルによって、書けるか書けないかは大きく変わります。
それなのに、あやしい案件ではジャンルが書かれていないことがあります。大事な情報のはずなのに、なぜ出さないのでしょうか…。
私も、ジャンルがわからないと困るので、応募前に問い合わせてみました。

すると、質問の答えになっていない、明らかにコピペだとわかる返信が…。

そして、お決まりの「スクール」についての質問もありました!
ケース⑤ 「○○教材」へのフィードバックを求める
「私の作った教材にフィードバックをください」という案件も、よく見かけます。

ここまで来ると、勘の良い方は気づいているかもしれません。納品したあとに、教材購入の勧誘が来ることを疑っておきましょう。
この手の動画は、「この教材はためになるから買ってね」という宣伝が目的の案件であることが多いです。本当にフィードバックがほしい人は、まれでしょう。
この動画をほめるようなフィードバックをすれば、その内容が相手の広告に使われるかもしれません。(個人的には、ちょっと嫌です…)
逆に、批判的なことを書けば、まず使われることはないでしょう。実際、私が正直なコメントを送ったら、返事は来なくなりました。

せっかく、誠心誠意フィードバックしようとしていたのに…。
しかも、1本10分の動画を5日間観て、報酬は100円。これが高いか安いかは、みなさんの価値観にお任せします。
まとめ|怪しい案件に、あなたの時間を奪わせない
クラウドソーシングは、本来とても良い仕組みです。
実際、私もここで仕事を得て収入を伸ばしてきましたし、誠実なクライアントにも出会えました。
だからこそ、怪しい案件に大切な時間を奪われるのは、本当にもったいないのです。
今回の5つの危険サインを、もう一度おさらいします。
- スクールやコミュニティの受講経験を聞いてくる
- 「100名採用」など、募集人数が異様に多い
- 本人確認がなく、評価も0件のまま
- 案件のジャンルが書かれていない
- 「教材へのフィードバック」を求めてくる
応募前にプロフィールを確認する。メッセージの内容を冷静に読む。少しでも違和感があれば、距離を取る。
この3つを意識するだけで、トラブルの多くは避けられます。
今後も、さまざまな悪質案件を紹介していきます。本記事を参考に、引っかからないよう、いっしょに注意力を高めていきましょう。
あなたの時間と気力は、もっと前向きなことに使えます。どうか、怪しい案件に振り回されませんように。
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