失業保険はいくらもらえる?計算方法と月収別のざっくり目安【2026年】

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「失業保険って、結局いくらもらえるんだろう」

退職を控えていても、もう離職していても、この金額が見えないと不安は消えませんよね。家賃は払えるのか、何ヶ月もつのか。お金の見通しが立たないことそのものが、いちばんのストレスだったりします。

そこでこの記事では、失業保険(雇用保険の基本手当)がいくらもらえるのか、その計算の仕組みと、月収別のざっくりした目安をやさしく解説します。式は少し複雑なので、まずは「だいたいこれくらい」がつかめれば十分。正確な金額の調べ方も最後に案内します。

※失業保険の金額基準は毎年8月に改定されます。この記事は2026年6月時点(2025年8月改定の基準)の情報です。実際の金額は必ずハローワークでご確認ください。

失業保険の金額は「3つの要素」で決まる

もらえる総額は、次の3つの掛け合わせで決まります。ここだけ押さえれば全体像がつかめます。

  1. 賃金日額(退職前の給料が、1日あたりいくらだったか)
  2. 給付率(その何割をもらえるか。50〜80%)
  3. 給付日数(何日分もらえるか。90〜330日)

式にすると、こうなります。

賃金日額 × 給付率 = 1日あたりの金額(基本手当日額)
基本手当日額 × 給付日数 = 受給できる総額

順番に見ていきましょう。

① 賃金日額: 退職前6ヶ月の給料から計算

賃金日額は、退職前6ヶ月の賃金合計 ÷ 180で求めます。

ここで大事な注意が2つあります。

  • 計算のベースは「手取り」ではなく「額面(総支給額)」です。給与明細の「総支給額」欄を見てください。ボーナスは含めません
  • 残業代や各種手当を含む、実際に支給された総額が対象です

たとえば額面の月給が30万円なら、30万円 × 6 ÷ 180 = 賃金日額10,000円、という具合です。

② 給付率: 給料が低い人ほど手厚い

賃金日額に対して、何割を受け取れるかが「給付率」です。これは50〜80%(60〜64歳は45〜80%)の範囲で、もともとの給料が低い人ほど率が高くなる仕組みになっています。生活への影響が大きい人を手厚く守る設計です。

逆に、給料が高かった人ほど給付率は下がり、さらに後述する「上限額」で頭打ちになります。「現役時代の手取りより、かなり少なく感じる」のはこのためです。ここは心の準備をしておくと、いざ受給したときのショックが小さくて済みます。

③ 給付日数: 退職理由・年齢・加入期間で決まる

何日分もらえるか(所定給付日数)は、次の3つで決まります。

  • 退職理由(自己都合か、会社都合か)
  • 年齢
  • 雇用保険の加入期間(長いほど日数が増える)

ざっくりした範囲はこうです。

退職理由所定給付日数の目安
自己都合(転職・一身上の都合など)90日〜150日(年齢に関係なく加入期間で決まる)
会社都合(倒産・解雇など)/特定理由離職者90日〜330日(年齢・加入期間で手厚くなる)

ポイントは、同じ給料でも、退職理由によって受給総額が2〜3倍以上変わることです。倒産・解雇などで辞めた「会社都合」や、病気・介護など正当な理由のある「特定理由離職者」は大きく優遇されます。自分がどの区分かは、離職票の離職理由欄で確認できます。心当たりがあれば、ハローワークの窓口で相談する価値は大いにあります。

【月収別】受給額のざっくり目安

あくまで「だいたいこれくらい」という概算です。給付率は賃金帯で変わり、上限・下限もあるため、正確な額とは差が出ます。雰囲気をつかむ目安として見てください。

前提: 自己都合退職/給付日数90日(3ヶ月分)で試算した、おおよその総額です。

退職前の額面月収賃金日額の目安1日あたりの目安90日分の総額の目安
約15万円約5,000円約4,000円約36万円
約20万円約6,700円約4,400円〜5,000円約40〜45万円
約30万円約10,000円約5,500〜6,000円約50〜54万円
約40万円約13,300円約6,500〜6,800円
(上限に注意)
約58〜61万円

※給付率を簡易的に置いた概算で、実際の金額を保証するものではありません。会社都合や加入期間が長い場合は、給付日数が増えて総額はさらに大きくなります。

こうして見ると、月収が高い人ほど「給料に対する割合」は下がっていくのがわかります。月収15万円の人は給料の約8割が出るのに対し、月収40万円の人は半分程度。失業保険は「最低限の生活を支える」ための制度だと理解しておくと、過度な期待で慌てずに済みます。

上限額・下限額もある

基本手当日額には、年齢区分ごとの上限額と、全年齢共通の下限額が設けられています。下限額は2025年8月の改定で2,411円に引き上げられました。上限額は年齢区分ごとに異なり、これも毎年8月に見直されます。

「給料が高かったから手当もたくさん」とはならず、上限で頭打ちになる点に注意してください。具体的な上限額は年齢で変わるため、正確な数字は次に紹介する方法で確認するのが確実です。

正確な金額を知る、いちばん確実な方法

ここまで「目安」をお伝えしてきましたが、計算式は複雑で、上限・下限や個別の事情も絡みます。自分の正確な金額は、次の方法で確認してください。

  • ハローワークで聞く — 手続き後に渡される「雇用保険受給資格者証」に、あなたの基本手当日額が記載されます。これが正式な金額です
  • ハローワークの窓口で直接相談 — 退職理由の区分など、金額を左右する判断も相談できます
  • 厚生労働省・ハローワークの公式情報 — 最新の上限額・下限額や給付日数表が確認できます

当サイトの目安と実際の金額が違っても、正式なのは受給資格者証の数字です。必ずそちらを基準にしてくださいね。

「思ったより少ない」を、どう乗り切るか

計算してみて、「これだけじゃ足りない…」と感じた方も多いかもしれません。その不安はもっともです。でも、打てる手はあります。

  • 条件を守ればバイトと併用できる — 失業保険をもらいながら働くこともできます。ルールはこちらで。→ 失業保険をもらいながらバイトできる条件【4時間・週20時間ルール】
  • 固定費を見直して「出ていくお金」を減らす — 収入を増やすより早いこともあります
  • 受給は「権利」だと知っておく — これはあなたが納めてきた雇用保険料に対する正当な権利です。後ろめたく思う必要はまったくありません

収入の不足分を単発バイトで補いたい方は、面接や認定日に合わせて柔軟に働けるアプリが便利です。
→ 「今すぐお金がほしい」カテゴリへ

まとめ: まず仕組みを知れば、見通しが立つ

  • 金額は「賃金日額 × 給付率 × 給付日数」で決まる
  • 賃金日額は退職前6ヶ月の額面 ÷ 180。手取りでなく総支給額がベース
  • 給付率は50〜80%。給料が低い人ほど手厚い
  • 給付日数は退職理由で大きく変わる。会社都合・特定理由離職者は優遇
  • 正確な額は「雇用保険受給資格者証」とハローワークで確認を

金額がぼんやりしていると不安は際限なく膨らみますが、仕組みがわかって「だいたいこれくらい」が見えると、ぐっと現実的に対処できるようになります。お金の見通しを立てることは、心の余裕を取り戻す第一歩です。一人で抱え込まず、わからないことはハローワークの窓口を頼ってくださいね。

受給期間中のお金のやりくりについては、お金の不安をへらすカテゴリもあわせてどうぞ。

【出典・参考】
・ハローワークインターネットサービス「基本手当について」「基本手当の所定給付日数」
・厚生労働省「雇用保険の基本手当日額の変更(2025年8月改定)」
※最新の金額・給付日数は管轄のハローワークでご確認ください。

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